自然に囲まれたスローライフを満喫しよう！都心直通で自然にも触れ合える青梅市の交通事情

2023年7月4日 2023年11月1日 sasamoto

東京都の西多摩地域に位置する青梅市。市内を東西に多摩川が流れ、実に総面積の約6割を森林が占めるなど、東京都内とは思えないほど豊かな自然に囲まれた街です。また、昭和の面影を残すノスタルジックな街並みや、必要な施設やお店が中心地に集まっているため、暮らしやすさも魅力的です。

そんな青梅市ですが、最近では新婚夫婦の住宅取得費や引越費用などに対する補助制度があるほか、移住者への支援制度が整備されたこともあり、田舎でのスローライフを求めて移住先として選ぶ方も多いようです。そのためか、2020年から3年連続で「共働き子育てしやすい街ランキング」トップ20入りを果たすなど、ファミリー世代を中心に徐々に注目が集まってきている街でもあります。今回は、そんな青梅市の交通アクセス事情について詳しく紹介します。

出典：青梅市が全国「第12位」3年連続トップ20入りしました。「共働き子育てしやすい街ランキング2022」／青梅市
出典：青梅市移住・定住ポータルサイト／青梅市
出典：青梅市公共交通ガイド／青梅市

この記事の目次

東京都心へゆったりと通勤したい方におすすめ！ほどよい利便性と落ち着いた環境を両立

青梅市から東京都心へアクセスするには、JR青梅線を利用するのが便利です。市街地の中心にあるJR青梅駅からは、朝の通勤の時間帯に「特急おうめ」や「青梅線通勤特別快速」が運行しています。これらはJR中央線へ直通しているため、立川駅での乗り換えの必要なく新宿駅や東京駅に行くことができます。

新宿駅までは1時間ほど、東京駅までは1時間30分ほどかかりますが、平日1日1本の「特急おうめ」は760〜1,020円で指定席を予約可能です。「青梅線通勤特別快速」はグリーン車の導入が進められており（2024年度末ごろまでに導入予定）、近いうちに快適に通勤することができるようになりそうです。復路の場合も、平日2本運行している青梅行きの「特急おうめ」をはじめ、乗り換えなしで青梅駅まで帰ってくることも可能です。

このように、乗り換えなしで新宿駅や東京駅といった都心までアクセスできます。少し時間はかかりますが、指定席を利用したり、始発駅である青梅駅から乗車することで座って通勤することも可能です。都心までゆったり通勤できるのは嬉しいですね。

また、青梅市最大の特徴は、閑静な住宅地と大自然が近接しているという点です。青梅市内で住宅や商業施設が集まっているJR青梅駅周辺やJR河辺駅周辺から、ハイキングや登山、釣りなどのアクティビティが楽しめる御岳渓谷や御岳山エリアへは電車で20〜30分ほど、多摩川の流れと四季折々の景色が楽しめる釜の淵公園までは徒歩15〜20分ほどと、気軽にアクセスできる距離にあります。さらに、御岳山にあるほぼすべての宿坊や店にはWi-Fiが整備されており、大自然の中でワーケーションできる環境も整っています。

都心へのアクセスの利便性が高い街はほかにもありますが、都心からほどよく距離を置き、大自然に親しみながらゆったりと暮らしたい、働きたいと思っている方にとっては、最適な生活環境といえるのではないでしょうか。

出典：多摩の魅力発信プロジェクト／東京都総務局
出典：秩父多摩甲斐国立公園
出典：市の概要／青梅市
出典：2022 年度設備投資計画／JR東日本

自家用車での移動に便利！高速道路へのアクセスも良好

青梅市内では、自家用車を主な移動手段とする家庭も多くあります。そのため、市内の多くの商業施設には駐車場が完備されている場合が多く、駅前の駅近の「河辺タウンビル」の駐車場でも、1,000円以上の買い物をすれば3時間まで無料で車を停められます。東京23区内と比較すると格段に車での移動がしやすいといえるでしょう。東京都心へは、多摩地域と都心（新宿）を結ぶ新青梅街道の利用することで、1時間ほどで都心部へ出ることができます。

また、東側には「青梅インターチェンジ」もあり、高速道路（圏央道）へのアクセスが良好です。圏央道は東名・中央道・関越道・東北道・常磐道・東関道という首都圏外へのお出かけに便利な高速道路とつながっているため、レジャーの計画も立てやすいです。例えば、お出かけの定番・江ノ島（神奈川県）へは1時間ほど、ネモフィラが有名な国営ひたち海浜公園（茨城県）へは2時間ほどで行くことができます。

ショッピングは、再開発が進むJR河辺駅周辺が便利

都心へのアクセスはJRがおすすめですが、市内での移動は、主に都営バスなどの路線バスや、自家用車が便利です。バスの路線数は多くはなく、その上運行本数の少ない路線もありますが、商業施設や住宅地などは駅周辺に集まっているため、コンパクトに生活できます。

食材や生活雑貨など日用品の買い物は、近年開発が進んでいるJR河辺駅周辺エリアが便利。駅直結で徒歩3分の「河辺タウンビル」内の「イオンスタイル河辺」には、スーパーマーケットのほか「無印良品　イオンスタイル河辺店」や「ダイソーイオンスタイル河辺店」など便利なお店が揃います。また、同じ建物内に「梅の湯」という温泉施設もあり、レジャーや買い物を楽しんだあとの疲れを癒すスポットとして人気です。ほかにも、JR河辺駅周辺には、北口から徒歩2分の場所に「フレッシュグリーン・マルシン河辺店」、徒歩3分の場所に「西友河辺店」など食料品を扱う店舗が多数あり、周辺で日常的な買い物はすべて済ませることができるほか、シーンにあわせて使い分けも可能です。

ポイントは、これらのお店のほぼすべてに広い駐車場が備えられていること。駅近の「河辺タウンビル」の駐車場でも、1,000円以上の買い物をすれば3時間まで無料で車を停められます。郊外だとマイカーで買い物を済ませることも多いので、嬉しいですね。

出典：イオンスタイル河辺
出典：西友河辺店

また、JR青梅駅から電車に30分ほど乗り、JR立川駅方面まで足を伸ばすことで「ルミネ立川」があります。「ルミネ立川」では、「スリールミネ立川店」や「イソップルミネ立川店」などのおしゃれなコスメショップや「トゥモローランドルミネ立川店」、「ユナイテッドアローズルミネ立川店」などのセレクトショップがあり、トレンドのコスメや服を揃えることができます。「IKEA立川」ではお得な価格で北欧家具を購入できます。さらにJR立飛駅まで行けば「ららぽーと立川立飛」などがあるため、大きめの商業施設でのショッピングを楽しむこともできます。

お年寄りやファミリー世代に優しい交通サービスも

市街地はバスや電車で便利に日常生活を送ることのできる青梅市ですが、自然が多い反面、どうしても公共交通機関が行き届かない、サービス圏外の地域も存在します。そうした場所の不便さを解消するために、行政や企業がさまざまな取り組みを行なっています。

行政の取り組みの一つとして「グリーンスローモビリティ」の導入が挙げられます。グリーンスローモビリティとは、小型電動自動車を使った移動サービスのことです。地域の交通課題を解決するだけでなく、安全で環境負荷が低い乗り物として、全国で導入が検討されています。2023年1月には、青梅市主催で試乗イベントが行われました。さらに2024年には実証実験を行い、導入を検討していくとのこと。青梅市の豊かな自然を守りつつ、不便さを解消してくれる交通手段として注目が集まっています。

また、小さい子供がいたり、高齢であったり、一人で出歩くのが不安な場合に役立つ青梅市内限定のサービスもあります。それが京王タクシーの「京王すまいるサポートタクシー」です。このサービスは大変好評で、買い物や用事を代行してくれる「おまかせコース」、外出に付き添ってくれる「付き添いコース」があり、短い時間のちょっとした困りごとから気軽に頼むことができます。