先進的窓リノベ2024事業は自宅窓のリフォームに使える補助金制度!利用条件や補助金額を解説
かつては新しかった家も、経年劣化により少しずつ性能が落ちたり、建付けが悪くなったりすることはよくあります。それに近年は温暖化の影響により、以前なら今の設備でも快適に過ごせたのに、現在は暑すぎたり寒すぎたりする場面もあるでしょう。より快適な住環境を作るため、自宅のリフォームを検討している方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、自宅窓のリフォームをする際に使える補助金制度「先進的窓リノベ2024事業」について紹介します。補助金を受け取る条件や補助金額を解説しているので、家の窓を新しくしようと考えている方はぜひ参考にしてみてください。
先進的窓リノベ2024事業の概要|予算や期間について
近年、世界中で温室効果ガスの排出や地球温暖化といった環境問題が課題になっています。「先進的窓リノベ2024事業」は断熱窓へのリフォームを通じて、CO2排出量を削減することを目的に創設された補助金制度です。ほかにも光熱費の負担軽減、健康かつ快適な生活の実現などを目標としています。
そんな「先進的窓リノベ2024事業」では、補助金の申請ができる期間や予算などが定められています。「先進的窓リノベ2024事業」の概要を、以下の表にまとめてみました。
正式名称 | 断熱窓への改修促進等による住宅の省エネ・省CO2加速化支援事業 |
予算 | 1,350億円(令和5年度補正予算) |
業者の条件 | 先進的窓リノベ2024事業に登録している「窓リノベ事業者」 |
補助対象 | 住宅の開口部の断熱リフォーム |
補助金の還元方法 | 下記のうちいずれかを選択 ・契約代金に充当する ・現金でのお支払い |
申請の受付期間 | 2024年3月29日~2024年12月31日まで |
申請の受付期間は2024年12月31日までと決められていますが、予算が上限に達した時点で受付が終了します。「先進的窓リノベ2024事業」の利用希望者が多く、2024年12月31日より早く予算がなくなり、申請できなくなる可能性もあることは留意しておきましょう。予算の残額は先進的窓リノベ2024事業公式サイトのトップページで確認できるので、気になる方はこまめにチェックしてみてください。
要確認!先進的窓リノベ2024事業を利用する条件を解説
「先進的窓リノベ2024事業」を利用するには、リフォームの依頼者・住宅・工事内容の3点すべての条件を満たす必要があります。どれか1つでも抜け落ちていると補助金の申請ができなくなるので、しっかりと確認しておきましょう。
補助対象になる人の条件
まずは、どのような人が「先進的窓リノベ2024事業」を利用できるのか確認してみましょう。「先進的窓リノベ2024事業」では、以下の2項目を両方満たした人を補助の対象者としています。
- 「窓リノベ事業者」と契約して窓をリフォームする人
- リフォームする住宅の所有者等であること
窓リノベ事業者とは、「先進的窓リノベ2024事業」の事務局に登録されている施工業者等のことです。リフォームを依頼した人の代わりに、補助金の申請手続きを行います。窓リノベ事業者は住宅省エネ2024キャンペーンの総合TOPから検索できるので、依頼先を探す際は活用してみてください。
リフォームする住宅の所有者等とは、所有者本人とその家族、住宅を賃貸物件として扱っている個人・法人、貸借人、集合住宅の管理組合などです。友人や知人の代理として申請できない点にも注意しましょう。
出典:先進的窓リノベ2024事業|補助金の交付申請
出典:住宅省エネ2024キャンペーン|補助金利用を相談できる事業者の検索
補助対象になる住宅の条件
「先進的窓リノベ2024事業」の補助対象になる住宅の条件は、既存住宅であることです。「先進的窓リノベ2024事業」における既存住宅の定義とは、リフォーム工事の契約時点において、建築が1年以上経過した住宅、もしくはかつて人が住んでいた住宅です。
住宅であれば、戸建住宅と集合住宅の両方が補助対象になります。集合住宅は地上3階以下の低層集合住宅と、地上4階以上の中高層集合住宅の2つに区分されています。住宅の種類や大きさによって補助金額が変わる場合もあるので、自分がリフォームを依頼する建物はどれに該当するかあらかじめ把握しておきましょう。
不動産登記や固定資産の課税などで住宅以外に分類されていたり、住宅に分類されているものの店舗や施設として使っていたりする場合は対象外になる点には要注意。リフォームを検討している建物が補助対象になるか判断できないときは、窓リノベ事業者に相談することをおすすめします。
補助対象になるリフォーム工事の条件
「先進的窓リノベ2024事業」では、補助対象になるリフォームの工事内容と補助額も定めています。補助額は、5万円以上であることが条件です。「先進的窓リノベ2024事業」では、窓ガラス1枚あたり5,000円の補助金が出る場合もあります。リフォームの計画を考える際は組み合わせを工夫して、補助額が5万円を超えるようにすることを意識してみてください。
また、補助金が受け取れるリフォーム工事の内容も指定されています。「先進的窓リノベ2024事業」の補助対象である工事を、以下の表にまとめてみました。
工事内容 | 概要 |
---|---|
ガラス交換 | 古い窓ガラスを取り外し、新しいガラスに交換する。 サッシはそのまま使用する。 |
内窓設置 | 古い窓ガラスの内側に、新しく内窓を設置する。 もしくは古い内窓を取り外し、新しい内窓を設置する。 |
外窓交換(カバー工法) | 古い窓ガラスを取り外し、複層ガラスなどに交換する。 窓枠は既存のものの上に新しいものを覆い被せて設置する。 |
外窓交換(はつり工法) | 古い窓ガラスと窓枠を取り外し、新しい窓枠と複層ガラス等に交換する |
ドア交換(カバー工法) | 古いドア枠の上から新しいドア枠を取り付ける。 古いドア枠以外の部分はすべて取り除き、新しいドアに交換する。 |
ドア交換(はつり工法) | 古いドアを枠ごと取り外し、新しい枠を設置してドアを交換する。 |
事業名に「窓」が付いていますが、「先進的窓リノベ2024事業」はドアのリフォームも補助対象にしています。ただし、ドアの交換のみでは補助金を受け取れません。ドアと窓のリフォームをセットにすることで、補助金を受け取れる点は留意しておきましょう。どの部分が補助対象になるか気になる方は、一度窓リノベ事業者に相談して自宅まで確認に来てもらうのもひとつの手段です。
先進的窓リノベ2024事業では最大200万円の補助金を受け取れる!工事ごとの補助金額を紹介
「先進的窓リノベ2024事業」で受け取れる補助金額の上限は、200万円です。補助額は工事内容、建物の規模、リフォームに使用する製品の性能などによって細かく決められています。工事内容ごとの最低金額と最高金額は、以下の表の通りです。
工事内容 | 最低金額 | 最高金額 |
---|---|---|
ガラス交換 | 0円/枚 | 55,000円/枚 |
内窓設置 | 0円/製品 | 112,000円/製品 |
外窓交換(カバー工法) | 0円/製品 | 266,000円/製品 |
外窓交換(はつり工法) | 0円/製品 | 266,000円/製品 |
ドア交換(カバー工法) | 0円/製品 | 266,000円/製品 |
ドア交換(はつり工法) | 0円/製品 | 266,000円/製品 |
「先進的窓リノベ2024事業」で補助金を受け取るには、補助額が5万円以上であることが条件です。例えばガラス交換の場合、性能区分S・サイズ大だと補助額は窓ガラス1枚あたり36,000円であるため、窓ガラスは2枚以上交換する必要があります。
ほかにも、ガラス交換で性能区分A・サイズ中の窓ガラス1枚(補助額19,000円/枚)と、内窓設置で性能区分SS・サイズ小の製品1つ(補助額48,000円/製品)を組み合わせるなど、補助額5万円を超えるリフォームの内容はたくさん存在します。
工事内容やリフォームに使用する製品の性能・サイズによって補助額は大きく異なるため、工事に取り掛かる前に窓リノベ事業者としっかり計画を立てましょう。
先進的窓リノベ2024事業の申請手順を解説|基本的には窓リノベ事業者にお任せ
「先進的窓リノベ2024事業」の補助金の申請は、基本的には窓リノベ事業者がすべて担当します。リフォーム工事を依頼する人は特にすることはないため、気軽に利用してみてください。窓リノベ事業者への問い合せから補助金の受け取りまでは、次のような流れで行います。
- 窓リノベ事業者へ問い合わせ
- リフォームの契約締結
- リフォーム工事の開始
- 補助金の交付申請の予約(希望者のみ)
- リフォーム工事終了
- 補助金の交付申請
- 交付決定と振込の通知を受け取る
- 補助金を受け取る
手順4の「補助金の交付申請の予約」は、希望者のみが行うものです。前もって補助金の枠を確保しておきたいときに利用します。2024年12月31日が近づくにつれ予算の残額はどんどん少なくなるので、手順6の「補助金の交付申請」だと間に合いそうにないときは活用してみてください。確保した予算枠の有効期限は、手続き完了から3ヶ月間か2024年12月31日までのいずれか早い日までです。
手順7の「交付決定と振込の通知を受け取る」から、実際に補助金が振り込まれるまでには、およそ1~2カ月かかる予定です。「通知を受け取ったのになかなか振り込まれない!」と焦らず、気長に待ってみてくださいね。
【参考】先進的窓リノベ2024事業を利用するために必要な書類一覧
「先進的窓リノベ2024事業」では書類を提出する機会が基本的には1回、交付申請の予約をする場合は2回あります。いずれも窓リノベ事業者に書類の作成から提出まで担当してもらえるのですが、書類の作成に際して協力が求められることもあるので、どのような書類が必要なのか把握しておきましょう。
提出する書類 | |
---|---|
補助金の交付申請の予約 | ・先進的窓リノベ2024事業共同事業実施規約 ・工事請負契約書(原契約) ・工事前の写真(補助対象の箇所すべて) ・着工写真 ・リフォームを依頼した人の本人確認書類 ・法人の実在確認ができる書類(法人の場合のみ) ・既存住宅であることを証明する書類(補助額30万円以上の場合のみ) |
補助金の交付申請 | ・先進的窓リノベ2024事業共同事業実施規約 ・工事請負契約(原契約) ・設置した窓やドアの性能証明書等 ・工事前の写真(補助対象の箇所すべて) ・工事後の写真(補助対象の箇所すべて) ・リフォームを依頼した人の本人確認書類 ・法人の実在確認ができる書類(法人の場合のみ) ・既存住宅であることを証明する書類(補助額30万円以上の場合のみ) |
交付申請の予約をする場合、一度提出した書類は補助金の交付申請をするときに再度提出する必要がありません。そのため、交付申請の予約をした人が交付申請時に提出する書類は以下の2点です。
- 設置した窓やドアの性能証明書等
- 工事後の写真(補助対象の箇所すべて)
およそ10種類ある提出書類のうち、本人確認書類の提出や写真の撮影は協力が求められる場合があります。窓リノベ事業者から申請書類について何か依頼されたときは、期限までに提出できるよう快く応じましょう。
出典:先進的窓リノベ2024事業|交付申請等の要件について(交付申請の手引き)
先進的窓リノベ2024事業に関するよくある質問
「先進的窓リノベ2024事業」を利用するときは、どのように準備すれば良いのか、必要な情報の調べ方などさまざまな疑問が浮かんでくるでしょう。スムーズにリフォーム工事や補助金の申請を進めるため、1つでも多くの疑問を解消しておくことはとても大切です。ここでは、「先進的窓リノベ2024事業」に関する3つのよくある質問に回答します。
先進的窓リノベ2024事業は他の補助金制度と併用できる?
「先進的窓リノベ2024事業」は、他の補助金制度とも併用できます。併用できる主なものは、地方公共団体の補助制度のうち、国費が充当されていないものです。詳しくは、リフォーム工事を行う家が建っている自治体の窓口等に問い合わせてみてください。
また、一部の製品は子育てエコホーム支援事業と併用できる場合があります。ただし誤って重複申請すると、理由を問わず申請が無効となり、既に補助金が支払われていたときは返金を求められます。申請して良い範囲で併用するよう、リフォーム計画を立てる際は窓リノベ事業者としっかり相談してみてください。
先進的窓リノベ2024事業の予算の残額はどこで確認すればいいの?
「先進的窓リノベ2024事業」の予算の残額は、公式サイトトップページの「予算に対する補助金申請額の割合(概算値)」という欄で確認できます。全体の予算のうち何%使われているかをバロメーターで表示しているので、残額がどのくらいか一目で分かりますよ。毎日午前中に更新されるため、新しい情報を入手することが可能です。
申請の受付期限である2024年12月31日が近づくにつれ、全額はどんどん減っていきます。予約して補助金の枠を確保しておくか判断する際の参考にもなるので、こまめに確認してみましょう。
窓リノベ事業者や補助対象製品はどうやって調べるの?
窓リノベ事業者と補助対象製品は、先進的窓リノベ2024事業公式サイトのトップページ下部にある、「一般消費者の方へ」という欄から調べられます。窓リノベ事業者を探す場合は「窓リノベ事業者の検索」、補助対象製品の場合は「リフォーム対象製品の検索」をクリックして、それぞれの検索システムにアクセスしましょう。
窓リノベ事業者を調べる場合は、都道府県を指定するほか、「詳しい条件で絞り込む」を選択して市区町村やリフォーム工事の内容まで指定すると、自分に合った業者を見つけやすくなります。
補助対象製品も、メーカー名から調べたり「詳しい条件で絞り込む」からサイズや性能を指定して検索したりできます。自分だけで製品を見つけるのが難しいときは、窓リノベ事業者に問い合わせてみるのもおすすめです。
出典:先進的窓リノベ2024事業
出典:住宅省エネ2024キャンペーン|補助金利用を相談できる事業者の検索
出典:先進的窓リノベ2024事業|対象製品の検索
先進的窓リノベ2024事業を自宅窓のリフォームに役立てよう!
「先進的窓リノベ2024事業」は、最大200万円の補助金を受け取れる制度です。工事の内容や工事の依頼先など、補助金を受け取る条件がいくつもあるので、まずは自分が該当するかを調べてみましょう。補助金額が5万円以上であることも制度を利用する条件なので、リフォーム工事の内容の検討もとても重要です。
自宅窓を新しくすると、すき間風を防いだり保温性が向上したりして、以前より快適に過ごせるようになります。光熱費の節約にも効果が期待できるので、家の窓やドアのリフォームを考えている方はぜひ「先進的窓リノベ2024事業」を活用してみてください。
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